キネマ・ジャングル

国・年代・ジャンルを問わず、心に響いた作品について呟いてみる映画ブログです。

色あせない青春映画の名作『恋しくて』

こんにちは、キーノです。

 

今回の作品は『恋しくて(Some Kind of Wonderful)』。この原題の響きが良いですね。

 

ハワード・ドゥイッチ監督、ジョン・ヒューズ脚本、1987年のアメリカ青春映画(95分)です。

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Credit:Amazon.co.jp

あらすじ

ガソリンスタンドでバイトをする高校生キースは学校のはみ出し者。

友達もボーイッシュで男勝りの女学生ワッツだけだ。

キースは美人な上級生アマンダに片想いをしているが、中々話すきっかけがつかめないでいた。

ワッツに相談を持ちかけるが、実はワッツはキースに対して密かに恋心を抱いていたのだった…

 

本作は僕が偏愛するジャンル80's青春映画の内の一本。 

自分が恋する相手に恋愛相談を受ける、そのもどかしさ、複雑さを隠すワッツの表情が堪りませんね。

 

オープニングのドライヴ感

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Credit:youtube

疾走感溢れるドラムロックで幕開けるオープニング。

このシーンは今後の展開を巧みに予示してくれます。

 

登場するのは3組(4人)の高校生たち。

 

1組目(1人)は、汚れた作業服でバイトをする主人公キース

台車に寝そべって、車体底部を修理しています。

 

2組目(1人)は、汗だくでドラムの練習をするワッツ

流れるドラムロックは彼女の練習音と重なります。

 

3組目(2人)は、キースが片想いしているアマンダとその恋人でボンボンのハーディ(本作の悪役)。

このカップルがベッドに寝そべるシーンとキースが台車に寝そべるシーンが交互に並べられます。

 

ここで「おや?身分違いの恋が始まるのかな」との予感。

このオープニングが「これから三つ巴の恋愛合戦が始まりますよ」ということを予告してくれます。

 

青春群像の妙は脇役で決まる!

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Credit:youtube

青春映画の醍醐味は脇役のキャラクターです。

 

いかに脇が魅力的か、どのようにして彼らが主役のいざこざに関わるのか。

これで青春群像の面白さが決まると言って過言ではないですね。

 

その意味でジョン・ヒューズ印の青春キャラに間違いはありません。

 

まずはキースの妹2人。

長女の方はキースの部屋に無断で入ったりと、いつも喧嘩ばかり。しかし最後にはキースにしっかり助け舟を出してくれます。

 

次女は幼いのに奇妙なほど冷静で論理的。「家の朝食はバランスが悪くて、血液循環が悪くなる」なんて真顔で言う彼女は「見た目は子供、素顔は大人」です。

 

 

そして不良のヘッドであるダンカン!『タクシー・ドライバー』時のデニーロに似たニヒルな笑みが印象的です。

 

最初はキース/ワッツ組に喧嘩をふっかけたりと狂犬ムード満載。

キースが罰として早朝授業に出ると、教室にはチンピラ軍団を引き連れたダンカンもいました。

 

一触即発!かと思いきや、キースが得意の絵をノートに描く。ダンカンもナイフで机上に彫刻絵を描く。

 

それをお互いに見せ合う。2人は押し黙ったまま「上手いやないか、お前」と無言の賞賛。

これで友情の出来上がり。

 

ラストのキース絶体絶命のピンチに駆けつけてくれたダンカン軍に「うぉ来た〜、ありがと〜!」でした。

 

やっぱり青春映画は良いものですね〜。