キネマ・ジャングル

国・年代・ジャンルを問わず、心に響いた作品について呟いてみる映画ブログです。

ドラマ

フランス屈指のレジェンド・フィルム『鉄路の白薔薇』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『鉄路の白薔薇』 アベル・ガンス監督、1923年・フランス・計270分(第1部:黒の交響楽、第2部:白の交響楽) Credit:Amazon.co.jp これまで鑑賞したフランス映画の中でも、本作はトップレベルに好きな作品です。 その存在…

自然の側に居合わせる歓び『青いパパイヤの香り』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『青いパパイヤの香り』 トラン・アン・ユン監督、1993年・ベトナム、フランス・104分 カンヌ国際映画祭 カメラドール新人監督賞 受賞 Credit:Amazon.co.jp 自然の懐を垣間見る歓び、自然の隣に居合わせる幸せ、蒸し暑…

生きる、ただそれだけが願い『酔っぱらった馬の時間』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『酔っぱらった馬の時間』 バフマン・ゴバディ監督・脚本・製作、2000年・イラン・80分 カンヌ国際映画祭 カメラドール新人監督賞 受賞 Credit:youtube 本作はフィクションであり、同時にドキュメンタリーでもあります…

ギリシア・ロードムービーの名作『霧の中の風景』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『霧の中の風景』 テオ・アンゲロプロス監督、1988年・ギリシア、仏、伊・127分 第45回 ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞 Credit:Amazon.co.jp もうこれはオールタイムベスト級に大好きな作品。同監督の中でも、個人的…

交差する名画たち『フランケンシュタイン』×『ミツバチのささやき』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『フランケンシュタイン(1931)』、そして『ミツバチのささやき』の二作品。 『フランケンシュタイン』 Credit:Amazon.co.jp ジェイムズ・ホエール監督、1931年・アメリカ・71分 メアリー・シェリー原作 同名小説 『フ…

子どものリアルを魅せた大傑作『友だちのうちはどこ?』

こんにちは、キーノです。 今日は祝日ということで、ミニシアターで『無双の鉄拳』という韓国映画を観てきました。 マ・ドンソクさんの丸太のような剛腕から繰り出されるインサイドボディの凄まじさときたら... さぞ、犯人も自分の犯した罪の重さが、五臓六…

優しいユーモアが残る場所『スイート・スイート・ビレッジ』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『スイート・スイート・ビレッジ』。 イジー・メンツェル監督、1985年・チェコスロヴァキア・103分 アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート(1986年) Credit:Amazon.co.jp イジー・メンツェル氏は、僕の大好きな監督の一…

『ステラ・ダラス』〜母から娘へ、愛のカタチ〜

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『ステラ・ダラス』。 キング・ヴィダー監督、1937年・アメリカ・106分 Credit:Amazon.co.jp こちらは他に、オリジナル(『ステラ・ダラス』1925年)とリメイク(『ステラ』1990年)があります。 「母の愛」をテーマにした…

夏の終わりに心打ち震える映画を『クジラ島の少女』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『クジラ島の少女』。 ニキ・カーロ監督、2002年・ニュージーランド・102分 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演、原題 Whale Rider Credit:Amazon.co.jp そろそろ夏も終わりに近づいてきました。 しつこい暑さと仄か…

悔しいかな美しい殺人の記録『地獄の逃避行』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『地獄の逃避行』。 テレンス・マリック監督、1973年・アメリカ・95分・原題 Badlands マーティン・シーン、シシー・スペイセク主演 Credit:Amazon.co.jp 有名な作品でありながらも、今の今まで避けて通ってきました。…

デンマークの品格溢れる美味しい名画『バベットの晩餐会』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『バベットの晩餐会』。 ガブリエル・アクセル監督、1987年・デンマーク・102分 アカデミー賞 最優秀外国語映画賞 Credit:Amazon.co.jp 本作はデンマークが生み出した名画の中の名画。 信仰心に慎ましく生きる姉妹、動…

ブラジリアン・ニューウェーブを告げた一作『バラベント』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『バラベント』。 グラウベル・ローシャ監督、1962年・ブラジル・79分 第13回 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭(チェコ) 最優秀作品賞 Credit:Amazon.co.jp グラウベル・ローシャ、この名前をご存知でしょうか。 ブラジル…

狂気革命:『If もしも』は『時計じかけのオレンジ』へと進化する

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『If もしも』。 リンゼイ・アンダーソン監督、1968年・イギリス・112分 第22回カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞 Credit:Amazon.co.jp 「規則に支配された世界の中で少年の狂気が目を覚ます。」 そう一言で要約でき…

映画史上最高のクライマックス『アンダーグラウンド』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『アンダーグラウンド』。 エミール・クストリッツァ監督・1995年・旧ユーゴスラヴィア 劇場版 171分・完全版 5時間14分・カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞 Credit:Amazon.co.jp 本作は戦火の旧ユーゴスラヴィアを舞…

判ってくれる大人もいる『野性の少年』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『野性の少年』。 フランソワ・トリュフォー監督、1969年・フランス・85分 原題: L'Enfant sauvage Credit:Amazon.co.jp 本作は1797年に南フランスで実際に発見された「アヴェロンの野生児」を映画化した作品になりま…

狂気の船が山を越える『フィツカラルド』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『フィツカラルド』。 ヴェルナー・ヘルツォーク監督・1982年・西ドイツ映画(157分)、第35回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞作品 Credit:Amazon.co.jp 「狂気の船が山を越える」と書きましたが、これは比喩でも何でもなく…

『男性と女性』清潔よりも美しく

こんにちはキーノです。 今回の作品は『男性と女性』。 セシル・B・デミル監督、1919年(なんと100年前!)のアメリカ映画(93分)です。 Credit:Amazon.co.jp あらすじ ローム伯爵一家は面倒な雑事を召使に任せ、贅沢な生活を送っていた。 ある日、船旅に出たロ…

生きる意味はすぐ側にある『桜桃の味』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『桜桃の味』。 アッバス・キアロスタミ監督、1997年のイラン映画(98分)、 第50回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した名作ですね。 Credit:Amazon.co.jp あらすじ 中年男のバディは、自殺を手伝ってくれる人を…

記憶の原風景への旅『フェリーニのアマルコルド』

こんにちは、キーノです。 今回の作品は『フェリーニのアマルコルド』 巨匠フェデリコ・フェリーニ監督、1973年のイタリア映画(124分)です。 Credit:Amazon.co.jp 本作は僕のオールタイムベスト10に入る大切な一本。 この物語は、回想としての記憶ではなく、…

『処女の泉』から『鮮血の美学』へ

こんにちは、キーノです。 今回の映画は『処女の泉』から『鮮血の美学』へと渡り歩きます。 前者はイングマール・ベルイマン監督、1960年のスウェーデン映画(89分)。 後者はウェス・クレイヴン監督、1972年のアメリカ映画(81分)です。 『処女の泉』は言わず…

1927年、映画はすでに完成していた。『サンライズ』

こんにちは、キーノです。 今回は『サンライズ』。 F・W・ムルナウ監督、1927年のアメリカ映画です。(監督はドイツの方) Credit:Amazon.co.jp あらすじ 田舎に暮らす若い夫婦。かつては仲が良かった。 しかし夫が都会から来た女に誘惑され、妻を殺すようそそ…

不撓不屈の感動作!『黒い牡牛』

こんにちは、キーノです。 今回は、不撓不屈の隠れ名作『黒い牡牛』! アーヴィング・ラパー監督、1956年のアメリカ映画です。 Credit:Amazon.co.jp あらすじ 貧しい農家に暮らす少年レオナルドは、母の葬式を終えた夜、落雷で倒れた大木の下敷きになってい…

「盗み」という魂の巡礼。傑作映画『スリ』

こんにちは、キーノです。 今回は、フランス映画の名作『スリ』! 巨匠ロベール・ブレッソン監督、1960年の作品です。 初鑑賞となりましたが、聞きしに勝るスゴさでした。 Credit:Amazon.co.jp 巧妙なスリの手口も去ることながら、スリ行為自体が主人公の心…

サイレント神話の哀しき復活『サンセット大通り』

こんにちは、キーノです。 今回は、名作中の名作『サンセット大通り』! ビリー・ワイルダー監督、1950年のアメリカ映画です。 本作のクライマックス!この恐怖と感動と哀しみを同時に覚える稀有なラストに心が飽和状態を迎えました。 Credit:ja.wikipedia …

行き着くところに悲劇あり。日本の大名作『西鶴一代女』

こんにちは、キーノです。 今回は、日本が生んだ永遠の名作『西鶴一代女』。 巨匠・溝口健二監督、主演・田中絹代さん、1952年の作品です。 高貴な女性が、行く先々で悲劇に見舞われ落ちぶれていき、最後には娼婦になるという悲しいお話。 鑑賞前は悲劇と聞…

教育とは総合格闘技だったのか!実話の名作『奇跡の人』

こんにちは、キーノです。 今回は、実話をベースにした名作『奇跡の人』。 アーサー・ペン監督、1962年の伝記映画で、ヘレン・ケラーとその教師アン・サリヴァンの物語ですね。 僕は本作を観て「教育って総合格闘技なんだな」と強く実感しました。 Credit:yo…

過去を想う「まなざし」に涙する傑作『二十四の瞳』

こんにちは、キーノです。 今回は、日本映画の傑作『二十四の瞳』(にじゅうしのひとみ)! 巨匠・木下惠介監督、主演・高峰秀子さん、1954年の作品です。 印象的なシーンが数多くありますが、とあるシーンでボロ泣きしてしまいました。 あらすじ 新米の女教師…